●レポート
2サイクル80ccか、4サイクル170ccエンジンを、125ccレーシングマシンの車体に搭載した車両で戦われる筑波独自のレースS80。27台のエントリーを集め、行われた。ポールポジションは、5月14日に筑波サーキットで行われた全日本選手権第3戦のGP-monoクラスに参戦して優勝を果たした藤崎直之で、タイムは1分5秒375。予選最後尾タイムは2分3秒325。
一度スタートしたものの、1コーナーで多重クラッシュが発生したために赤旗中断となり、レースは再スタートとなった。1度目のスタートもトップで1コーナーに飛び込んだ藤崎が2回目のスタートでもトップで飛び出した。しかしマシン差の少ないこのクラスでは、圧倒的アドバンテージを作ることは難しい。藤崎を先頭に、3番手スタートの中山良昭、5番グリッド林達也、2番グリッド大木俊二、4番グリッド高野健、7番グリッド更級稔らが集団となり、トップ争いを繰り広げる。10周目に2位に上がった大木は第1ヘアピンアプローチが抜群に早く、このポイントで藤崎の背中に大きく迫る。11周目、大木は再び第1ヘアピンアプローチでアタック。アウトから一気に藤崎の前に出る。しかし冷静な藤崎は再び大木をパスし、メインスタンド前に戻ってくる。ラストラップまで第1ヘアピンアプローチで藤崎にアタックし続ける大木だったが、再び前に出ることはできず。藤崎、大木、中山の順でゴールとなった。
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