レース1でシーズンベストの7位となるが、レース2はリタイヤとなる

2019 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第4戦 in 筑波
※開催日程:6月22日(土)公式予選&レース1 6月23日(日)レース2


今シーズンは足回りのセッティングに苦しみ、なかなか本来の走りができていない佐野優人。筑波大会直前の合同テストでは好タイムも記録してレースでも好結果が期待された。レース1はトップ集団からは離されてしまったが7位でチェッカーを受ける。レース2はスタートでの出遅れでペースを乱してしまい、転倒リタイヤとなってしまう。

ST600 #97 佐野 優人
公式予選 レース1:17位/レース2:15位
決勝レース1:7位
決勝レース2:リタイヤ

ST600公式予選
ドライコンディションで始まったST600の公式予選。今回は決勝グリッド30台に対し、41台がエントリーしたためST600の公式予選は2組に分かれて行われ、佐野優人はA組で走行を行った。また、2レース制となった今回はレース1のグリッドを予選中のベストタイムで決定し、レース2のグリッドをセカンドベストタイムで決定する。佐野優人はセッション中盤に58秒936のベストタイムを記録し、その後も走行を続け12周目に58秒970のセカンドベストタイムを記録する。しかし、その後はタイムを更新することはできずに予選を終了。佐野優人のベストタイムはA組9番手、セカンドベストタイムは8番手となるが、A組とB組で路面コンディションが変わってしまったため、決勝グリッドは各組の頭取りとなり、レース1は17番手グリッドから、レース2は15番手グリッドからのスタートとなった。

ST600公式予選後のコメント
「セッション中盤でベストタイムを出してからは、タイムを大きく伸ばすことはできず、レースを想定してのアベレージも同じぐらいでした。もう少し、ベストタイムを良くしてアベレージも上げたかったのが正直なところです。でないと、トップ集団についていくのは難しいかと思いますので、そのあたりをもう少し修正していきたいですね。」(佐野優人)

※ST600 決勝レース1
レース1が行われた土曜日は午前中に各クラスの公式予選が行われ、午後からは各クラスのレース1が順次行われたが、そのころから雨が降り始めてしまう。土曜日最後に行われたST600のレース1の時には雨は上がったものの、路面はウエットの状態でレースはスタートする。17番手グリッドからスタートした佐野優人は好スタートを決めると2周目までに一気に順位を上げていき、5台のトップ集団の後方、岩田悟選手、中村達也選手に続いて8番手となる。その後、岩田選手や中村選手を相次いでパスし、トップ集団から遅れ始めた國峰啄磨選手もかわして順位を6番手まで上げる。いったんは単独の6番手となるが、レース終盤にペースアップした中村選手に最終ラップのバックストレートでかわされてしまい7番手に順位を下げてしまう。それでも、シーズンベストとなる7位でチェッカーを受けた。

※ST600レース1後のコメント
「スタート自体は悪くなく、1周目に7台を抜いて順位を大きく上げることができました。6番手に上がったあとは前に追いつきたかったのですが、ペースがほぼ同じだったこともあってその差を詰めることができませんでした。最終ラップに中村選手に抜かれたのは第2ヘアピンでミスしてしまったためです。もう少し、上位に入りたかったのですが、予選順位を考えれば満足のいく結果だと思っています。」(佐野優人)

※ST600 決勝レース2
レース2が行われた日曜日は梅雨空ながらもコースコンディションはドライとなる。ST600のレース2前に行われたJ-GP2のレース2では一時雨が降ってきたものの、路面コンディションが大きく変わるほどではなかった。そのため、ST600のレース2はドライコンディションでスタートする。15番手からスタートした佐野優人は、スタート自体は悪くなかったものの、中段グループに飲み込まれる形で1周目を21番手で終える。その後、少しずつ順位を上げていき、佐野勝人選手、名越公助選手らと16番手争いを繰り広げるが、13周目のダンロップコーナー進入で転倒してしまい、そのままリタイヤとなってしまう。今シーズン初のリタイヤレースとなってしまった。

※ST600レース2後のコメント
「スタート自体は悪くなかったのですが、1コーナーで他車との接触を避けようとアウト側の縁石に乗って失速し、順位を落としてしまいました。その後、レース中盤にもギア抜けを起こして転倒しそうになり、それで焦ってしまったようで、無理をして転倒してしまいました。
 悔しい結果となりましたが、後半戦は好きなコースが多い西日本での開催となります。仕切り直して臨みたいと思っています。」(佐野優人)