レース1で今シーズン初となるシングルフィニッシュを決める

2019 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ  第4戦 in 筑波
※開催日程:6月22日(土)公式予選&レース1 6月23日(日)レース2

前回のSUGO大会では転倒で順位を下げたものの、ST600のマシンにも順応してきた感のある伊達悠太。2レース制で行われた筑波大会では初の雨のレースとなったレース1で8位となり、ドライコンディションでのレース2では7番手でチェッカーを受けるなど、調子は上向いてきており、後半戦に期待を持たせる結果となった。

ST600 #64 伊達 悠太
公式予選 レース1:14位/レース2:12位
決勝レース1:8位
決勝レース2:24位

ST600公式予選
決勝レース出走台数30台に対し、41台がエントリーしたST600。公式予選は2組に分かれて行われ、伊達悠太はB組に出走する。25分間で行われる公式予選はドライコンディションでのスタートとなり、伊達悠太はセッション序盤で58秒851を記録する。その後はピットイン、ピットアウトを繰り返しながら周回を続けるが、タイムを更新するまでには至らない。今回はベストタイムでレース1の決勝グリッド、セカンドベストタイムでレース2の決勝グリッドが決まるため、セッション後半でのタイムアップを目指すが、公式予選も残り10分ぐらいとなったころから雨が降り始めてしまい、タイムを更新することはかなわなかった。このため、先に行われたA組とB組で路面状況が変わったことで各組上位からの頭取りとなり、伊達悠太は58秒851のベストタイムでレース1は14番手からのスタートとなり、レース2はセカンドベストタイムの59秒026で12番手からのスタートとなった。

ST600公式予選後のコメント
「セッション序盤にタイムアタックをした際、最終コーナーでハイサイドしかけてアクセルを戻してしまい58秒851でした。そのため、セッション終盤でもう一度アタックをしようと、足回りのアジャストなどを行ってからタイムアタックをしようと思った矢先に雨が降り始めてしまいました。そのため、序盤のタイムがベストタイムとなってしまいました。ただ、良い感じにはなってきていますので、決勝レースでは上位を目指していきたい。」(伊達悠太)

※ST600 決勝レース1
各クラスの公式予選が終わった頃から降り始めた雨により、ウエットコンディションでのレースとなったST600のレース1。しかし、この頃から雨は上がり、少しずつ路面コンディションが回復していく。周回数20周で争われるST600のレース1。14番手スタートの伊達悠太は1周目を12番手で終え、5台の先頭集団からは離されてしまったが、岩田悟選手や古山颯太選手、杉山優輝選手らと10番手を争うことに。レース序盤から中盤に掛けては4台からなる集団の後方につけていた伊達悠太だったが、コースのライン上が乾き始めたレース終盤には古山選手、杉山選手を相次いでパスしていき、順位をアップ。前を走る岩田選手もパスして8番手まで順位を上げると、そのままの順位を守ってチェッカーを受け、レース1は8位でレースを終えた。

※ST600レース1後のコメント
「ST600でのレインタイヤは初めてだったこともあって、いろいろ乗り方や使い方を探りながらのレースでした。足回りのセッティングも合っていなかったようで、コーナー立ち上げりではアクセルを開けるとタイヤが空転してしまう状態でした。ただ、ブレーキは良かったのでコーナーの入り口で差を縮めていくようにしたらタイムも上がっていき8位にまで順位を上げることができました。レース2はスタート位置も良いので、少しでも前のグループに追いつけるようにしたいですね。」(伊達悠太)

※ST600 決勝レース2
ST600のレース2は曇り空ながら路面コンディションはドライで行われた。12番手スタートだった伊達悠太はレース序盤で8番手まで順位を上げるが、前を走る南本宗一郎選手や古山颯太選手からは少し離れてしまう。なんとかその差をつめようとするが、その差はなかなか縮まらず、逆に後ろからペースを上げてきた杉山優輝選手が伊達悠太の後ろに接近する。レース終盤、杉山選手にいったんは抜かれた伊達悠太だったが、最終ラップに杉山選手を抜き返して7番手でチェッカーフラッグを受ける。しかし、レース中に走路外走行が2回あったとして決勝結果に30秒が加算されるペナルティーを受けてしまう。これによって最終順位は24位となった。

※ST600レース2後のコメント
「スタートも悪くなく、レース序盤はいい感じで順位を上げていくことができましたが、前を走るライダーの転倒などもあって先行するグループから離されてしまい、その差を挽回しながらの走行となりました。ただ、練習走行から僕自身のアベレージも良くなかったこともあって、終盤は追い上げてきた杉山選手とのバトルとなりました。それでも、杉山選手を抑えて7番手でチェッカーを受けることができましたが、レース中の走路外走行で30秒加算のペナルティーを受けてしました。
 ただ、レース1では8位になるなど、調子は上向いてきています。全日本の後半戦に臨み、さらに上位を狙います。」(伊達悠太)