決勝は今季ベストの5位となり、シリーズランキング8位で終える

2019 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 最終戦 
第51回 MFJグランプリ スーパーバイクレース in 鈴鹿
※開催日程:
11月2日(土)公式予選、3日(日)決勝レース

今シーズンは苦しいレース展開が続く佐野優人だが、最終戦は昨年優勝している鈴鹿での開催とあって上位入賞が期待された。公式予選では13番手となり、決勝レースでは上位陣で転倒者が相次ぐ中、着実に走り切って5位となり、シリーズランキング8位で2019年シーズンを締めくくった。

ST600 #97 佐野 優人
公式予選:13位
決勝レース:5位

ST600公式予選
秋晴れの中で行われた公式予選。セッションスタートとともにコースインした佐野優人は2分13秒261で9番手につけてピットインする。タイヤ交換ができないため、セッション前半で出したタイムを更新するライダーは多くはないと思われたが、コース状況も良かったのか、セッション中盤以降で各ライダーがタイムを更新。佐野優人もタイムアタックを行うが自身のタイムを上回ることはできず、最終的に13位で公式予選を終えた。

ST600公式予選後のコメント
「いつものように走り出してすぐにタイムアタックを行いましたが、思ったようなタイムが出せませんでした。自分自身のリズムも良くなかった感じでした。決勝レースでは少しでも順位を上げていけるようにしていきます。」(佐野優人)

※ST600決勝
決勝日の最後に行われることが多かったST600の決勝レースだったが、今回はJSB1000クラスが1日で2レース行われることもあって、ST600の決勝は気温も上がった昼間に開催された。13番手グリッドからスタートした佐野優人はスタート直後の1コーナーまでに数台には抜かれてしまったが、S字コーナーまでには抜き返し、オープニングラップは12番手で通過。2周目に前を走っていた杉山優輝選手が転倒したことで11番手となる。4周目にはチームメイトの伊達悠太を抜くが、実弟の佐野勝人選手に抜かれて順位は変わらず11番手。その後は佐野勝人選手を追走して周回数を消化していく。レース終盤になると上位争いをするライダーの中で転倒者が続出し、最終ラップの2コーナーでは5位争いをしていた3台が接触して転倒するというアクシデントも発生し、佐野優人は5番手に順位を上げる。その最終ラップに佐野優人は佐野勝人選手との争いとなっていたが、抜くことはできずにそのままチェッカーを受ける。佐野優人は最終戦を5位で終えて、シリーズランキング8位で2019年シーズンを終えた。

※ST600レース後のコメント
「スタート直後に何台かに前に出られてしまいましたが、S字コーナーまでには順位を挽回できました。勝人選手に抜かれた後は、彼の方がペースが良かったので後ろについて上位に追いつきたかったのですが、残念ながら追いつくことはできず、また最終ラップの日立オートモーティブシステムズシケインで勝人選手を抜くつもりでしたが、イエローフラッグが振られてしまっていたので抜くことができませんでした。
 ST600にステップアップして2年目となった今シーズンは気合も入っていたのですが、それがうまく噛み合わず、転倒も多くリズムに乗り切れなかったシーズンでした。」(佐野優人)