最終戦でシーズン2勝目をマークし、ランキング2位となる


2019 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 最終戦 
第51回 MFJグランプリ スーパーバイクレース in 鈴鹿
※開催日程:11月2日(土)公式予選、3日(日)決勝レース

前回の第7戦で7位となり、2019年のシリーズチャンピオン獲得はならなかった鈴木大空翔。最終戦はチームの地元でもある鈴鹿サーキットでの開催であり、優勝を目指してレースに臨む。決勝レースでは最終ラップまで続いた激しいトップ争いを制し、シーズン2勝目もマークした。

J-GP3 #11 鈴木 大空翔

公式予選:4位
決勝順位:1位

※ J-GP3 公式予選レポート
2日間の特別スポーツ走行を経て行われた公式予選。いつものようにセッション開始とともにコースインした鈴木大空翔は、2分20秒658を記録してセッション序盤は2番手となる。その後、各ライダーのタイムアップにともない順位を下げるが、ピットインしてタイヤ交換を行い、本格的にタイムアタックを開始。すぐに2分19秒893を記録して4番手に浮上し、さらにタイムアタックを続けるが、その後はタイムを更新することができず、公式予選は4位となる。

公式予選後のコメント
「セッション前半から19秒台は出したかったのですが。セッション後半は2分19秒893を記録したあとのアタックラップで、ヘアピン手前で直前を走っていたマシンが転倒してしまい、ペースを落とさざるおえなくなりました。それまでは良い感じで走れていたので、悔しいです。決勝はスタートをしっかりと決めてレースをリードしたいです。」(鈴木大空翔)

※ 決勝レース
秋晴れの中で行われたJ-GP3の決勝レース。スタート直後に多重クラッシュが発生したため赤旗中断となるが、決勝レースは当初の予定どおり13周でスタートがやり直されることとなる。仕切り直しとなった決勝レースでは、スターティンググリッド2列目、4番手グリッドからスタートした鈴木大空翔はポールポジションからスタートした高杉奈緒子選手、村瀬健琉選手に続き3番手で1コーナーに進入する。オープニングラップは高杉選手、鈴木大空翔、村瀬選手、成田彬人選手、古里太陽選手の順となり、この5台がまずはトップグループを形成する。鈴木大空翔は2周目にいったんトップに上がるが、1コーナーでは古里選手に抜かれて2番手に後退。レース序盤は鈴木大空翔と古里選手、そして村瀬選手の3台で激しいトップ争いが行われる。しかし、レース中盤以降はこの3台に成田選手、そして細谷翼選手の2台が加わり、トップ争いはさらに激化する。
6周目にいったんはトップに立った鈴木大空翔だったが、8周目には5台の集団の最後尾まで順位を下げてしまう。しかし、コーナーごとに激しく順位を入れ替える5台でのトップ争いの中で、鈴木大空翔は10周目に再びトップに立つとトップ集団をリードする。最終ラップは古里選手に先行されて2番手に下がるが、日立オートモティブシステムズシケインで古里選手のインに飛び込み古里選手をパス。そのままトップでチェッカーを受けて、第2戦以来となるシーズン2勝目をマークし、2019年はシリーズランキング2位でシーズンを終えた。

※ 決勝レース後のコメント
「最終ラップはシケインで止まり切れず、古里選手は抜いたものの加速が鈍り最終コーナーまでに抜き返されるのではないかと心配していましたが、優勝できてうれしいです。第6戦の岡山で最終ラップでの転倒でノーポイントとなり、第7戦のオートポリスも良くありませんでしたが、シーズンを優勝で締めくくれたのは良かったです。ただ、シーズン全体的には目標としていたラップタイムに届いていないところも多く、まだまだ課題も多いシーズンだったと思います。来シーズンはそのあたりをクリアしてチャンピオンを獲得できるように頑張ります。」(鈴木大空翔)