ST600クラスでは佐野優人が10位、伊達悠太は16位でレースを終える

2019 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 
第1戦 スーパーバイクレース in もてぎ
※開催日程:4月6日(土)公式予選、4月7日(日)決勝レース


ST600には昨年に引き続いて佐野優人が参戦するとともに、J-GP2を戦っていた伊達悠太が今シーズンからST600へスイッチし、バトルファクトリーからは2台が出場する。レース開催の一週間前に合同テストが行われたが、その時から足回りのセッティングに苦しんでいた佐野優人と伊達悠太。初戦はそれぞれ厳しいレースとなったが、佐野優人が決勝レースで10位、伊達悠太は16位となった。

ST600 #64 伊達 悠太
公式予選:21位
決勝レース:16位

ST600公式予選
土曜日の午後から行われたST600の公式予選。セッション開始直後から佐野優人はコースインし、5周目に1分55秒173を記録する。その後、ピットイン、ピットアウトを繰り返しながらタイムアップを狙うが、5周目に出したタイムを更新することはできず、そのまま公式予選を終える。また、伊達悠太はセッション序盤から思うようにタイムを上げることができず、長い時間ピットに入りセッティングの変更も行う。その後、セッション終了間近に1分55秒825を記録して公式予選を終えた。これにより、佐野優人は1分55秒173で公式予選14番手、伊達悠太は1分55秒825で21番手となった。

ST600公式予選後のコメント
「ST600のマシンに乗り始めてから、少しずついい感じになってきたので、さらに良くしようと昨日までの練習走行とは違うセッティングでコースインしましたが、これが裏目に出てしまってタイムを出すことができませんでした。そのため、ピットインしてセッティングを元に戻したのですが、残り時間も少なく焦ってしまい、なんとか55秒台を出せた、という感じです。ただ、元に戻した状態でいい感じで走れていますので、まずはこの状態で明日は上を狙っていきたいです」(伊達悠太)

※ST600決勝
日曜日、公式スケジュールの最後に行われたST600の決勝レース。周回数は18周で争われた。スタート直後のオープニングラップを14番手スタートの佐野優人は13番手に、そして21番手からスタートした伊達悠太は14番手と大きく順位を上、4周目を終えるまではそのままの順位で周回を続ける。しかし、その後は佐野優人が徐々に順位を上げていくのに対し、伊達悠太は順位を下げていく苦しいレース展開となる。伊達は5周目に日浦大治朗選手、田所隼選手に抜かれてしまいポジションダウン。佐野優人は5周目に仲村優佑選手をパスして12番手に順位を上げると、前を走る古山颯太選手を追うが、そのうしろには伊達悠太を抜いた田所、日浦選手が迫ってくる。一方、伊達悠太は関野海斗選手や横山尚太選手、中山耀介選手らと順位を争う。
 レース終盤、佐野優人は古山選手を抜くも、田所、日浦両選手と激しく順位を争い、そのバトルは最終ラップまで続く。最終的に佐野優人は日浦、古山選手は抑えたが、田所選手に前に行かれて10位でチェッカーを受ける。一方、伊達悠太は関野、横山選手の先行を許してしまい16位でゴールした。

※ST600レース後のコメント
「序盤は佐野優人選手の後ろについていけたのですが、レースウィーク中にレースラップを想定しての周回ができず、自分の予想以上にタイヤのグリップが低下してしまい、またその状態でうまく走らせることができず、転ばないように走らせることで精一杯になってしまった。初めての溝付きタイヤの使い方も分からず、反省点は多いレースとなりましたが、次戦以降に生かしていきたいです」(伊達悠太)