2009年6月19日
鈴鹿300km耐久ロードレース
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前哨戦でトップ10も見える12位
鈴鹿8耐に向け好発進

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2009年鈴鹿300km耐久ロードレース
6月14日(日) 三重県・鈴鹿サーキット(フルコース:5,821m)
天気 予選日:曇り/決勝日:晴れ
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EWCクラス(マシン:ホンダCBR1000RR)
ゼッケン36桐井有希/下地申悟 予選18位 決勝12位

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 全日本ロードレース選手権は前半戦を終え、バトルファクトリーは日本最大のロードレース、鈴鹿8耐を迎える。長丁場での争いとなる耐久レースでは、スプリントレースと要求されることが異なり、緻密なチーム戦略や長時間を走り切ることのできるマシンの完成度、高いレベルのチームワークなど、チーム力がスプリント以上に問われる。今回開催されたセミ耐久レース、鈴鹿300kmロードレースは8耐の前哨戦と位置づけられており、2人で1台のバイクを走らせるためのマシンセッティングのすり合わせ、燃料を絞った耐久仕様車の燃費データ収集、短時間で正確なタイヤ交換と燃料補給を行うピットワーク、実戦形式ならではの緊張感など、8耐の事前テストとして持つ意味合いは大きい。このレースでさまざまなデータを集め、本番の8耐に挑む。
 バトルファクトリーでは300kmレースと鈴鹿8耐へ参戦するに当たり、全日本JSBのエースライダーである桐井有希のパートナーとして、一昨年にバトルファクトリーから8耐に参戦した下地申悟を起用することになった。
 レースウィークは金曜の特別スポーツ走行から始まった。桐井と下地が1台のマシンを一緒に走らせるのは今回が初めてであり、まずはコンビネーションの確認から始めた。金曜は1時間のセッションを計3本で、桐井と下地は精力的にマシンを走らせて車体やエンジンの調整を進め、2人の好みの落としどころを探った。
 土曜は1時間の1特別スポーツ走行を経て、40分の公式予選を2回というスケジュールだ。バトルファクトリーは予選1回目に下地が出走し、セッション18番手となる2分13秒831をマークした。予選2回目に出走した桐井も4月の鈴鹿2&4で出したタイムを上回る2分14秒304を記録して、まずまずの成果を上げた。この結果、予選総合は18位となって決勝に臨むことになった。セッション終了後、チームではライダーを交えて何度もピットワーク練習を行い、翌日の決勝に向けてタイヤ交換、燃料補給を繰り返した。
 明けて決勝の日曜となった。まず朝のウォームアップで2分14秒台を出し、マシンの状態を確認。そしてチームは準備万端の状態で決勝を迎えた。午後1時過ぎ、8耐本番を思わせるような暑さの中で、観客席のカウントダウンとともに伝統のルマン式スタートから52周のレースが始まった。第1ライダーを担当した桐井はまずまずのスタートを切り、中位集団の中で安定したペースをキープしながら周回を重ねた。そしてレース開始から50分過ぎ、22周の走行を終えた桐井がピットに戻り、下地にライダーチェンジを行った。チームは練習の成果を発揮してピットワークを素早く正確に行い、ライダーをコースへと送り出した。桐井からバイクを受け取った下地も、猛暑と戦いながらゴールへ向けて確実にラップを刻んでいく。そして単独走行のまま、トップから2周遅れの12位でレースをフィニッシュした。
 300kmレースは8耐へ続く道だ。そこで12位という好結果を収めたことで、本番でのトップ10入りが見えてきた。しかし本番までにしなければならないことはたくさんある。今回得たデータと地の利を最大限に生かし、バトルファクトリーではチーム一丸となって8耐本番での好成績を目指します。


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