2008年10月7日
全日本ロードレース選手権最終戦
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尾野弘樹が決勝で10台抜きの4位
シリーズランキング3位でシーズン終了!

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2008年MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ最終戦
第40回MFJグランプリ SUPERBIKE RACE in 岡山
10月5日(日) 岡山県・岡山国際サーキット(フルコース:3.703km)
天気 予選日:晴れ/決勝日:雨
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GP125
ゼッケン14尾野弘樹 予選14位 決勝4位
ゼッケン39権藤利光 予選22位 決勝0周リタイヤ

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 バトルファクトリーが参戦している2008年全日本ロードレース選手権はいよいよ最終戦を迎えた。場所は岡山県・岡山国際サーキットだ。第40回MFJグランプリと銘打って行われた最終戦は通常のレースと異なり、今シーズンのこれまでのレースで選手権ポイントを獲得したライダーのみが参戦を許される選抜戦だ。バトルファクトリーからは尾野弘樹と権藤俊光が参戦する。選ばれしライダーのみが戦いのステージに上がる最終戦を今シーズンの集大世とすべく、バトルファクトリーはチーム一丸となってレースウィークに臨んだ。
 練習走行の金曜と予選の土曜までの天気予報は晴れだったが、決勝の行われる日曜はあいにく雨の予報が出されていた。しかし尾野と権藤は岡山で行われたエリア戦に参戦して、それぞれポールポジション、決勝3位という結果を残しており、このコースと相性がいい。尾野は前週に行われた日本GPにワイルドカード参戦したばかりだったが、疲れも見せず元気いっぱいで金曜の走行に臨んだ。
 日本GP時のGP仕様と今回の全日本仕様では、エンジン特性が異なる。その特性違いが尾野の感覚を狂わせる可能性もあったが、尾野はすぐに全日本仕様のエンジン特性をつかんだ。限られた時間でチームが仕上げた全日本仕様のエンジンもよく走っていた。しかし尾野はサスペンションのセッティングに苦しみ、金曜は今1つタイムを上げられなかった。この問題は土曜にも影響し、予選は14位にとどまった。権藤もエリア戦で記録したタイムに届かず、予選22番手から決勝に臨むことになった。
 決勝日は予報通り雨だった。しかしドライのセッティングに苦しんだ尾野にとって好都合だった。ドライで出たネガティブな部分がウェットではだいぶ小さくなり、朝のフリー走行では5番手とまずまずだった。
 決勝が始まり、尾野は得意のスタートでジャンプアップに成功した。オープニングラップで一気に7位まで上昇し、トップの追撃を開始。ウェットの難しい状況下で前を行くライバルが1台、1台と脱落する中、抜群のスライドコントロールを見せた尾野は安定した走りで周回を重ね、終盤は単独となり4位でゴール。惜しくも表彰台は逃したが、予選までの状況を考えれば上出来すぎる結果と言えるだろう。一方、権藤はアンラッキーだった。スタート前のサイティングラップで転倒し、グリッド上でマシンに不具合がないことを確認した。しかし決勝がスタートして1周目のアトウッドコーナーでリヤを滑らせた権藤はハイサイドからの転倒を喫し、レースから姿を消すことになった。ただし幸い権藤に大きなケガはなかった。
 これで2008年の全日程が終了した。尾野はチームの地元、鈴鹿サーキットで全日本初表彰台に立ち、シリーズランキング3位を獲得! そしてGP125に設定されているYOUTH CUPを獲得した。これは昨年からチームと尾野が取り組んできた努力の成果である。権藤もルーキーイヤーでポイントを獲得し、今後につながるシーズンとなった。最終戦の出場はかなわなかったが、尾野郡司も確実に力をつけてきた。最後に、昨年までバトルファクトリーに所属していた菊池寛幸のチャンピオン獲得を祝福してこの報告書を終えたいと思う。バトルファクトリーの取り組んでいる若手ライダー育成プロジェクトは確実に花を開きつつある。これも皆様の多大なるご支援、ご声援によるものと心から感謝しております。誠にありがとうございました。


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