2008年8月25日
全日本ロードレース選手権第4戦
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尾野弘樹が快走で自己最高の5位!
ルーキーの権藤俊光は全日本初ポイント獲得
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2008年MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ第4戦
スーパーバイクレースin　SUGO 
8月24日（日）　宮城県・スポーツランドSUGO（フルコース：3,703km）
天気　予選日：曇りのち雨／決勝日：雨
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GP125
ゼッケン14尾野弘樹　予選6位　決勝5位
ゼッケン39権藤利光　予選28位　決勝13位
ゼッケン50尾野郡司　予選23位　決勝9周リタイヤ
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　約3ヶ月間のインターバルを終え、全日本ロードレース選手権は宮城県・スポーツランドSUGOで後半戦を迎えた。この間、バトルファクトリーでは後半戦でも好結果を狙うべく、不断の努力を重ねてきた。その第一歩として参戦した6月のウエストチャレンジカップ第5戦（岡山国際サーキット）では尾野弘樹と権藤俊光が予選で1-2位を占め、その他のエリア選手権でも表彰台に上がるなど、ライダーたちは確実に技量を上げてきた。また8月上旬には、インターバルの総仕上げとしてスポーツランドSUGOで2週間にわたる合宿を敢行。バトルファクトリーは準備万端で後半戦の初戦を迎えた。
　前半戦でランキング8位につけていた尾野弘樹は、このレースからエンジンにコンストラクターキットを組み込むことになった。昨年の全日本デビュー以来、ライダーの技量が上がるまではノーマル車でというチームの方針で参戦してきた尾野弘樹だったが、これまでのレース内容からチームでは尾野弘樹がノーマル車のポテンシャルを使い切ったと判断。エンジンキットを投入することで更なるステップへ進むとともに、これでハード面でライバルたちと肩を並べ、尾野弘樹の全日本初優勝は現実味を帯びてきた。
　レースウィークは8月下旬とは思えないほどの肌寒さだった。今回は木曜から練習走行が行われたが、週末にかけて雨模様が予報されており、木曜は大雨だった。ピットロードが冠水するような状況の中、チームでは走行をキャンセル。金曜からの仕切り直しとなった。金曜の練習走行は午前中がウェットで午後が半ドライという状況で、今回がエンジンキットを装着して2回目の走行という尾野弘樹は新エンジンの習熟を目的に走り込んだが、パワーが上がった分、パワーバンドが狭くなったエンジン特性に「乗りにくい」と戸惑いを覚えた。一方で権藤は午後の走行で7番手タイムをマークして表情は明るい。尾野郡司もまずまずの手ごたえを得た。
　土曜の公式予選は午前中の40分間の1本勝負だった。前日の雨が残り、コース上はウェットだが、セッションが進むに連れて走行熱で路面が徐々に乾き、後半勝負となることは明らかだった。セッション前半で雨を得意とする尾野弘樹はレインのセットが出ており、一時はリーダーボードの2番手まで浮上した。最後の10分となった時点で路面はレコードラインがほぼ乾いており、各車が一斉にドライ用タイヤに変更してタイムアタックに入った。尾野弘樹はスリックに変更するタイミングがやや遅れたが、渾身のアタックで6番グリッドを確保。尾野郡司は23番手、権藤は28番手から決勝に臨む。
　日曜の決勝も雨で、路面はヘビーウェットだった。レースがスタートし、尾野弘樹は1周目を7番手で通過。そのままトップの見えるところで勝負のタイミングをうかがっていたが、中盤で突然、目前を走るライダーが転倒した。辛くも接触を避けたものの、この影響で前を行くライダーから引き離されてしまい、単独の5位でチェッカーを受けた。アンラッキーな出来事だったが、それでも全日本で自己最高位となったことは素晴らしいといえる。他方、権藤はスタートで7台抜きのジャンプアップを見せ、ヘビーウェットの中で転倒していくライバルたちを尻目に着実に順位を上げて最後は13位でフィニッシュ。嬉しい全日本初ポイントを獲得した。尾野郡司は残念ながら9周で戦列を離れた。
　次のレースは2週間後にバトルファクトリーの庭先である鈴鹿サーキットで行われる。今回のレースで全日本最高位をマークした尾野弘樹と権藤は勢いそのままに、尾野郡司は悔しさを忘れないままで鈴鹿のレースに挑む。地元鈴鹿でのバトルファクトリーのレースにご期待ください。なお尾野弘樹は9月28日にツインリンクもてぎで行われますMotoGP世界選手権の日本GPへワイルドカード参戦が決定いたしました。全日本初優勝、そして世界の舞台での活躍を目指す尾野弘樹とバトルファクトリーへのご支援も併せてお願いいたします。