2008年5月28日
全日本ロードレース選手権第3戦
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尾野弘樹が渾身の8位!全員が上々のレース内容
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2008年MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ第3戦
オートポリス大会
5月25日(日) 大分県・オートポリス(フルコース:4674m)
天気 予選日:雨/決勝日:曇り
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GP125
ゼッケン14尾野弘樹 予選15位 決勝8位
ゼッケン50尾野郡司 予選18位 決勝4周リタイヤ
ゼッケン39権藤俊光 予選35位 決勝23位
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2008年の全日本ロードレース選手権は、大分県・オートポリスで第3戦を迎えた。尾野弘樹がトップを快走した前戦筑波のレース内容に、阿蘇の壮大な自然に抱かれたオートポリスのロケーションも加わり、チームとライダーのモチベーションは自然と高まる。前戦から今回のレースまでは2週間という短いインターバルではあったが、準備は万端の状態でレースウィークを迎えた。 週末はあいにく天気の悪化が見込まれていたが、金曜は天気予報に反して晴れ、ARTの練習走行はドライの条件下で行われた。2度目のオートポリスとなる尾野郡司と尾野弘樹は昨年のデータを元にサスペンションのセッティングを進めながら走り込み、まずまずの手応えを得た。対して全日本ルーキーの権藤俊光は事前テストとは異なる方向のセッティングを試すなど、試行錯誤を繰り返した。 土曜は風雨を伴う大荒れの天気となった。GP125の予選は午前中に40分間の1本勝負で行われたが、セッションが進むに連れて雨の降り方が強まり、結果的には早い段階で出したタイムがベストとなるライダーが多かった。その中で終盤のタイムアップを目論んでいた尾野弘樹は予定が狂い、セッション中盤に出したタイムで15位となった。一方、前戦から調子が上向いている尾野郡司はコース習熟のための走り込みに専念し、18位で予選を終えた。権藤は今ひとつタイムを挙げることが出来なかったが、35番手で予選を通過した。これはマシンセッティング云々ではなくライダーの問題ということで、雨での走行に課題を残した。 決勝日は雨こそ上がっていたものの空模様はどんよりとしていた。このため標高900mの山間にあるオートポリスでは霧が発生し、この影響でGP125はスタートディレイとなった。スタート直前には小雨が降り、コースはところどころにウェットパッチが残るハーフウェットという状況だった。決勝が始まり、尾野弘樹はスタートダッシュに成功して1周目を10番手で帰ってきた。そこから4~12番手が集団となってバトルを展開することになったが、エンジンパワーの劣るノーマル車に乗る尾野弘樹にとっては好都合だった。ストレートではライバルに引き離され、コーナーで詰めるという展開でレースを進めた尾野弘樹は、最終的に8番手でゴールした。一方、尾野郡司はスタートに失敗して22位まで後退したが、そこから追い上げを開始。ポイントが獲得できる前方集団のペースは尾野郡司より遅く、本人も追いつくと判断した矢先、第2ヘアピンで他のライダーをパスする際にウェットパッチに乗って痛恨のスリップダウンとなった。権藤はエンジンをかぶらせたためスタートに失敗し、最後尾まで落ちたが序盤に数台をパスして中盤以降は単独走行となり、23位完走となった。 尾野弘樹の8位という結果はノーマル車ではもちろん最高位で、アップダウンが激しくエンジンパワーがものを言うオートポリスではライダーの技量を示すものだ。尾野郡司もスタートの出遅れが焦りとなって転倒してしまったが、今シーズンに入ってからポイント圏内に手が届くようになってきた。権藤も全日本初完走を果たし、チーム内のムードは最高に盛り上がっている。この後、全日本選手権は約3ヶ月のサマーブレイクに入るが、ライダーたちのモチベーションは非常に高く、エリア戦への参戦を予定している。チームでもライダーの技量に合わせたマシンのポテンシャルアップを考えている。この勢いそのままに後半戦は表彰台を目指しますので、ぜひご期待ください。


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