2008年4月7日
全日本ロードレース選手権開幕戦
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若手3人衆で全日本GP125へ挑戦
尾野弘樹が怒濤の27台抜きで8位! 
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2008年MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ第1戦
スーパーバイクレースinもてぎ
4月6日(日)栃木県・ツインリンクもてぎ(フルコース:4.801km)
天気 予選日:晴れ/決勝日:晴れ
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GP125
ゼッケン14尾野弘樹 予選9位 決勝8位
ゼッケン50尾野郡司 予選25位 決勝33位
ゼッケン39権藤俊光 予選33位 決勝5周リタイヤ
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2008年の全日本ロードレース選手権は、栃木県・ツインリンクもてぎで開幕戦を迎えた。今シーズンのバトルファクトリーは、未来のロードレース界を担う将来有望な若手3人で全日本GP125クラスに挑む。それはルーキーながら昨シーズンにランキング14位という期待以上の結果を残した尾野弘樹、同じくルーキーとして昨年の全日本で確実な成長を示した尾野郡司、そして昨年は鈴鹿と岡山の地方選手権に参戦し、今年から国際ライセンスに昇格した権藤俊光という顔ぶれだ。 チームでは若手育成を最優先に考え、敢えてパワーアップの望めるコンストラクターキットを使用しない。ノーマル車で最大限のパフォーマンスを引き出せば、それは即ちバイクではなくライダーの技量を示し、次の段階への道が開けることになる。 今回は開幕戦ということで特別に木、金の2日間に渡り練習走行が行われた。中でも尾野弘樹は早々と2分3秒をマークし、冬の間に鈴鹿を125ccで走り込んだ努力の成果を示した。 今シーズンの全体スケジュールの見直しが行われ、GP125の決勝周回数は昨年と比べて6周減の10周となり、全日本では類を見ない超スプリントレースとなった。周回数が少ない分、出遅れの挽回は困難となるため決勝ではスタートが非常に重要になる。ライダー全員はこの状況を十分に理解し、少しでも上位のグリッドを確保するため土曜の予選に挑んだ。 尾野弘樹は午前中の1回目に6番手、午後の2回目は中盤にマークしたタイムで総合9位となり、3列目グリッドを確保した。しかし尾野郡司は1回目からエンジンにトラブルを抱え、結局2回目もトラブルを解決できず、タイムは伸び悩んだ。権藤は全日本のデビュー戦に備えて3月中、鈴鹿を走り込んできた。そして予選2回目はタイムアップを狙ってサスペンションを交換して臨んだが、結果的には失敗。しかし予選33位でデビュー戦第一の目標である決勝進出を果たした。 日曜は晴天に恵まれ、GP125の決勝は絶好のコンディションで行われた。午前10時半過ぎに決勝がスタートすると、やはりライダーたちは超スプリントを意識して鼻息が荒い。その結果、予選で上位につけていた尾野弘樹はオープニングラップでライバルに追い出される格好でコースアウトを喫してしまった。 しかし、ここからが尾野弘樹の見せ場だった。最後尾の36位まで追いやられていたが、決して諦めずに全力を尽くし、2周目に29位、3周目に22位と怒濤の勢いで順位を上げてきた。その勢いは止まらず残り2周となった9周目には8位まで浮上し、ラップタイムは予選を上回る2分1秒623のレース中自己ベストをマーク。最終ラップでも前を行くライダーに肉薄し、横並びでゴールラインへ飛び込んだ。結果は惜しくも7位のライダーとタイム差なしの8位。エンジンパワーが物を言うもてぎでノーマル車での1桁入賞は驚異的で、序盤のコースアウトがなければという思いと共に、ライダーの実力が並々ならぬものであることが証明された。 一方、尾野郡司は決勝までに電気系パーツを全交換して問題解消を図ったが、決勝でも同じトラブルが発生した。苦しい中でも今後につなげるため我慢のレースを続け、33位で完走を果たした。権藤は全日本初レースで力が入りすぎたため、6周目の1コーナーで転倒。ルーキーにありがちなミスだが、幸いケガはなく次戦に向けて気持ちを切り替えることになった。 若き尾野弘樹の大健闘という明るい話題を胸にもてぎを離れたバトルファクトリーは、この足で第2戦が行われる筑波に向かい、ダンロップの開発枠で事前テストを行う。このままいけば今シーズン中の優勝も夢ではない。尾野郡司、権藤も弘樹の活躍に触発されて、さらなる成長を見せてくれるだろう。相乗効果で全日本GP125に「バトルファクトリー旋風」を巻き起こしていきます。


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